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タイのニュース&トピックス:2023年12月後半


2023年のタイ米の輸出量が昨年を上回る見込み(12月19日)
 2023年のタイ米の輸出量は、インドネシアなどへの輸出拡大により、870万~880万トンになると予想されている。タイ米輸出業者協会は、米の輸出量が当初予想された850万トンを上回り、昨年の769万トンより増加すると述べた。2023年の輸出額は1,800億バーツと
推定されている。価格の上昇と11月と12月の輸出量の増加により、前年比23~24%増加したと同氏は述べた。
 外国の主要な買い手は、自国内の米生産量の減少の補填と、年末から2024年の初めまで米を備蓄するため、タイから11月と12月に約100万
トンの米を輸入すると予想されている。
 主要な買い手は、すでにタイ米130万トンを購入したインドネシアと、約50万トンを購入したフィリピンである。インドネシアは今年、
300万トンの米を輸入すると推定されており、その大半は価格競争力のあるタイから輸入される。税関データによると、今年10月までにタイ米の輸出量は692万トン、金額にして1,360億バーツに達している。

Gulfが新規太陽光発電所の開発を発表(12月22日)
 タイ最大の民間発電事業者であるSET上場のGulf Energy Development社(以下Gulf)は、12カ所の新規太陽光発電所を開発・運営する予定であることを発表した。
 太陽光発電所が、高額な電気料金問題の解決に寄与すると期待されている。同社は、12カ所の太陽光発電所で発電された電力を
タイ国発電公社(EGAT)に25年間販売する契約を締結した。
 12カ所の太陽光発電所は、Gulfの完全子会社であるGulf Renewable Energy社によって運営される予定である。発電所の稼働開始は2024年から2025年を予定している。Gulfは、2035年までに再生可能エネルギーの割合を全体の40%に増やすことを目標としている。太陽光発電所の開発は、クリーンエネルギーの利用を促進するタイの政策にも沿ったものである。Gulfは、国内外で太陽光、風力、水力などの再生可能
エネルギーへの追加投資を通じてこの目標を達成するとしている。



Energy Absolute社が持続可能なジェット燃料工場の開発を推進(12月21日)
 再生可能エネルギーと電気自動車(EV)の開発・運営会社であるSET上場のEnergy Absolute社は、新たな収益源として持続可能な航空燃料(以下SAF)工場の開発を進めていることを発表した。同社の子会社であるEA Bio Innovation社が工場を運営し、来年第1四半期に生産を開始する予定でらう。この施設は東部ラヨーン県にあり、1日あたり130トンの生産能力がある。
 2024年の投資予算の一部(総額140億バーツ)を施設建設に割り当てた。使用済み食用油とバイオディーゼルの生産過程から出る
パーム脂肪酸を原料として使用する予定である。
 SAFとジェット燃料は、性質が似ているが、SAFの方が二酸化炭素排出量が小さい。このタイプのバイオ燃料は使用済み食用油や農業廃棄物
から作ることができ、従来のジェット燃料よりも温室効果ガスの排出量が最大80% 削減されるという。

タイが2027年までに東南アジアにおけるAIハブを目指す(12月19日)
 デジタル経済社会大臣は、タイが2027年までに東南アジアの人工知能(AI)ハブとなり、クラウドデータセンターへの外国技術投資をさらに呼び込むことを目指していると述べた。この目標は同省の「クラウドファースト(cloud first)」政策を通じて達成できるとしている。
 同政策では、政府サービスを利用する際に単一のデジタルIDプラットフォームの一般利用を促進するとともに、AIスキルを有した新しい人材の創出を進める。
 政府は、国家AI戦略ロードマップの第2段階を2024年に実施する予定である。同ロードマップは2022年から2027年までをカバーしており、
2027年までにビジネスと社会に480億バーツを生み出すことを目指している。

商務省が中小企業開発ロードマップの促進を発表(12月18日)
 商務省は民間企業と協力して中小企業(SME)の発展ロードマップを推進すると発表した。
 2024年の中小企業のGDPを今年より3,000億バーツ増の6兆6,000億バーツに引き上げることを目指している。副商務大臣によると、中小企業のGDPシェアを2023年の35.2%から、2024年に36%まで拡大するためのロードマップを作成する。2027年までにGDPの40%にすることを
目指している。
 このロードマップには、9つの戦略が含まれている。9 つの戦略では、中小企業の知識とスキルを向上させるためのトレーニングコースを提供することや、失業者をターゲットとしたフランチャイズ事業で雇用を創出すること。また、国内での購入を増やすことを目指すことで、地域の特産品や一村一品運動(OTOP)の商品を紹介し、タイ国内および国外の両方で地理的製品の認知度を高める。さらに、作物、園芸、家畜の価格バランスを維持するために農産物を管理し、小売店に新技術を導入する。地元中小企業の成長を促進し、Eコマースの標準を確立することも
含まれる。



観光、健康関連、ライフスタイル、デジタルソフトウェアサービス関連ビジネスが 2024 年に急増する見込み(12月16日)
 商務省流通事業開発局は、観光、健康関連、ライフスタイル、デジタルソフトウェアサービスに関連したビジネスが2024年に急増する可能性が高いと述べた。同局長は、企業数と設立率、清算率(liquidation rates)、登録増資、人気動向、政府政策、経済指標などの外部要因に
基づいた事業動向の最新分析は、来年これら4つの分野が成長傾向を示していると述べた。
 観光業は、政府の支援策により、外国人訪問者が増加することが期待される。健康関連産業の有望事業としては、植物栽培、ハーブ、病院
などの個人医療である。ライフスタイルに関する事業では、ペットケアサービス、ペットフードの小売・卸売、リサイクルサービスなどが注目されている。デジタルサービスおよびソフトウェア産業は、公共部門と民間部門の両方におけるデジタル化とイノベーションのトレンドに対応するため、成長が見込まれている。

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