ベトナムのニュース&トピックス:2023年11月前半
ベトナムの国内消費がパンデミック前の水準に回復(11月3日)
ベトナムの小売業者協会の会長は、2023年7月から初めて国内消費がパンデミック前の水準に達したことを発表した。
2019年から2020年の間、モダンリテール(現在の小売業態)は小売市場の24%のシェアを持っていたが、パンデミック期間中は16‐18%
まで低下下。現在は再び24%に戻っている。
ただし、ここ10か月間、ホーチミン市の商業部門では、小売商品の総売上高が約578,000兆ドンに達し、前年同期比11.6%増加したが、この
成長率はまだパンデミック前の水準には達していない。
小売り業をより回復させるため、商業部門は、需要を刺激するために多くのプログラムを提案し、国内外で展示会や見本市を開催する予定
としている。
ベトナム国家石油グループ「Petrovietnam」とマレーシア国家石油企業「Petronas」が協力覚書(MoC)を締結(11月8日)
ベトナム国家石油グループ「Petrovietnam」とマレーシア国家石油企業「Petronas」は、ハノイで11月8日、協力覚書(MoC)を締結し、
パートナーシップにおける新たな重要な節目を確立した。
同MoCの締結は、既存の協力基盤を強化し、従来の石油関連分野および新たな分野(再生可能エネルギーやCO2排出削減における新技術の
応用など)における戦略的協力に新たな動機付けを提供する。
両者は、長期かつ広範な協力を目指し、エネルギー転換プロセスにおける新たな協力機会を探求するとしている。
ベトナム国会が2024年の国内総生産(GDP)成長目標を6.0~6.5%に設定(11月9日)
2023年11月9日、国会で2024年の経済社会発展計画に関する決議を可決した。同計画の重要な目標に関して、国会は以下のように決議した。
・国内総生産(GDP)の成長率を6.0-6.5%とする。
・一人当たりの平均GDPを約4,700-4,730米ドルとする。
・加工製造業のGDP内での割合を約24.1-24.2%とする。
・平均消費者物価指数(CPI)の上昇率を4.0‐4.5%とする。
・平均社会労働生産性の成長率を約4.8-5.3%とする。
『2030年までの労働生産性向上国家プログラム』で労働生産性向上のための解決策としてデジタル技術とデジタル変革を展開することを決定(11月14日)
2023年11月8日に副首相が「2030年までの労働生産性向上国家プログラム」を承認し、労働生産性を向上させるためにデジタル技術による
解決策を展開することを決定した。
同プログラムの具体的な目標は、平均労働生産性の
年間成長率を6.5%以上にすることである。具体的には、加工製造業の平均労働生産性の年間伸長率を6.5~7.0%、農林水産業の平均労働生産性の年間伸長率を
7.0~7.5%、サービスセクターの平均労働生産性の年間伸長率を7.0~7.5%に設定することが決定された。
同プログラムに各セクターにデジタルを適用することの重要性を強調している。科学技術市場の発展を推進し、イノベーションエコシステムの形成を促進する。各業界、各領域、各企業において幅広いデジタルトランスフォーメーションを実施するとしている。
ベトナム産業省が大企業における省エネルギープロジェクトを展開(11月15日)
ベトナム産業省は、「省エネルギー支援プロジェクト」(IEEPプロジェクト)において、国連産業開発機関(UNIDO)と協力し、ベトナム
における大企業を対象とした省エネルギー活動を促進することを発表した。
同プロジェクトは、ベトナムと欧州連合の間における持続可能なエネルギー移行プログラム(SEPT)の一環である。10の重点産業(紙およびパルプ、食品加工、水産加工、繊維、化学薬品および肥料、ゴム加工、鉄鋼および鋼材、セメント、プラスチック、飲料)において制度と政策の強化、能力構築とプログラムの実施、エネルギー管理とシステム最適化のプロジェクトの実施を目指している。
EUの資金援助を受けて、UNIDOとベトナムの省エネルギー・持続可能な開発部門が5年間(2023年から2027年)にわたって実施するとしている。
Samsungがベトナムの企業にサプライチェーンに参加するための条件を整備(11月15日)
11月15日に開催されたベトナムの製造業支援と加工製造産業に関する国際展覧会で、Samsungベトナムの社長は、ベトナムの企業が
サプライチェーンに参加するための条件を整える予定を発表した。
Samsungは現在までに、ベトナムの支援産業に対して多くの積極的な貢献を行ってきた。サプライヤーの発掘に取り組むことで、Samsungのグローバルなサプライチェーンにおけるベトナムのレベル1およびレベル2のサプライヤーの数は、2014年の25社から2022年末には257社に増加している。
「共栄」というビジネス哲学に基づいて、Samsungベトナムは、ビジネス利益だけでなく、地域社会や社会の発展への貢献にも保証するとしている。